2011年9月20日火曜日

EL PROMEDIO

スペイン語で小数は"(número) decimal"と言うらしいです。
スペイン語で小数点は"separador decimal"と言うらしいです。
アルゼンチンはコンマ使用地域です。
逆に桁区切りにはピリオドです。
日付はDD/MM/YY(YY)の順です。


入替戦について以前、LA PROMOCIONで書きました。
今回は残留、入替戦参入、自動降格を決定する平均順位表について。

まず、「平均順位表は1983シーズンに初めて導入された」とすると誤り。(私自身知りませんでした)
1957シーズンから、メトロポリターノとナシオナルという二つの選手権が創設される前年1966シーズンまでの10年間、第1次といえる期間があったのです。

1957:前季との2年平均(勝ち点/年数)
1958:前2季との3年平均(同上)
1959:同上(同上)
1960:同上(同上)
1961:同上(同上)
1962:同上(同上)
1963:同上(勝ち点/試合数)も翌季チーム増(14→16)で終了後に取消
1964:当初より翌季参加チーム増(16→18)のため凍結
1965:同上(18→20)
1966:同1963(同左)も最終節前に上記改編とチーム増(20→22)で取消

初年度のみ2年平均。
実際にきちんと運用されたのは1962シーズンまでの6年間。
1963シーズンの取り消しにより救われたのはエストゥディアンテス。
1966シーズンの取り消しにより救われたのはコロン。
現在のものと同様の試合数割は第1次において機能せず。

この決定方法は当時も不評でした(と言われています)。
そして1967シーズンの新選手権創設を機に単年決着に戻りました。
しかし1981シーズンにおいて、カンチャを失い放浪していた5大クラブの一つサン・ロレンソがついに降格。
翌1982シーズンにはラシン(アベジャネーダ)が1ポイント差で踏み止まるという苦境に。
この状況に明日は我が身と感じたボカ、リーベル、インデペンディエンテが中心となって動き、1983シーズンに前シーズンと合わせた2年平均(勝ち点/年数)で復活、第2次プロメディオ時代が始まったのです。

それはさっそく効果を発揮します。
そのシーズン、単年なら勝ち点27で最下位のラシン(コルドバ)とともに落ちていたのは同29のリーベルでしたが、2年平均でコルドバのチームは(39+27)/2=33.00の11位、ヌーニェスのチームは(34+29)/2=31.50の16位でセーフに。
降格したのは(28+32)/2=30.00のヌエーバ・チカーゴと(28+30)/2=29.00のラシン(アベジャネーダ)でした。
もちろん、シーズン途中から導入されたのではなく初めからそういう前提で戦っていたので・・・というのはあります。
なお、1年で復帰を果たしていたサン・ロレンソは当シーズン首位から1ポイント差の2位に入り平均順位表でも(0+47)/1=47.00で2位、1位は優勝したインデペンディエンテで(52+48)/2=50.00でした。

以後、1984シーズンと続く85/86シーズンは3年平均(勝ち点/年数)で、86/87シーズンから現行の3年平均(勝ち点/試合数)へ変更、95/96シーズンから1勝により得られる勝ち点が3になるというのもあって、今に至っています。

では、この第2次におけるサン・ロレンソは?

1983:2位(47.00ポイント)
1984:5位(42.00ポイント)
85/86:5位(41.33ポイント)
86/87:不明
87/88:不明
88/89:3位(1.184ポイント)
89/90:5位(1.106ポイント)
90/91:4位(1.070ポイント)
91/92:10位(1.000ポイント)
92/93:4位(1.088ポイント)
93/94:6位(1.079ポイント)
94/95:1位(1.272ポイント)
95/96:不明
96/97:不明
97/98:不明
98/99:4位(1.578ポイント)
99/00:3位(1.684ポイント)
00/01:3位(1.850ポイント)
01/02:3位(1.815ポイント)
02/03:3位(1.701ポイント)
03/04:4位(1.535ポイント)
04/05:5位(1.491ポイント)
05/06:5位(1.491ポイント)
06/07:5位(1.587ポイント)
07/08:4位(1.692ポイント)
08/09:3位(1.754ポイント)
09/10:4位(1.570ポイント)
10/11:8位(1.421ポイント)

と、一部不明ながらほとんど上位をキープ。
とりわけて言うと、99/00シーズンに入替戦が導入されてから一昨シーズンまで、5位以内に入らなかったことは一度もありませんでした。
しかし昨シーズンは8位に終わり、今シーズンは3年前の貯金が消えて低迷した直近2年の借金を抱えた状態で開幕。
昇降格4チーム総入れ替えもあり、残留16チーム中13位という低位置からのスタート。
前々節終了後初めてそのイエローゾーンに足を踏み入れた、というわけです。

前節終了時点では106点/83試合の1.277ポイントで16位に浮上し脱出。
とはいえ厳しい戦いが続きます。
「まだ前期だし・・・」なんてことは言ってられません!