2011年5月17日火曜日

クラウスーラ2011 ラスト5試合

アルゼンチンリーグの制度面での特徴と言えば・・・


前期/後期の短期リーグと降格決定に三季の平均点採用の二つが挙げられると思います。
前者は長丁場の終盤に息切れすることなく勢いだけで行けてしまうこともあり、結果として小さなクラブにまで戴冠のチャンスを広げたと言えるでしょう。(本来の意図は別のところにあったのかもしれませんが)
ナシオナル1968(16チームで15節のみの短期)でようやく初優勝、今日まで通年の長期リーグを一度も制したことが無いベレスなどはその恩恵を最も享受しているクラブです。(95/96シーズンで前期/後期を連覇しているとはいえ、条件としてはあくまで"短期"で戦っているので)

後者は逆に常連さん保護、もっと言うと大きなクラブ保護という明確な意図を持って作られました。
ところが最近、ロス・グランデスはこれにも苦しめられています。

今期そして今季5試合を残したところでのその順位は、

5.サン・ロレンソ:1.449(158点/109試合)




10.ボカ:1.412(154点/109試合)
11.ラシン:1.367(149点/109試合)

13.インデペンディエンテ:1.284(140点/109試合)


16.リーベル:1.256(137点/109試合) 
-----------------------------入替戦-----------------------------
17.オリンポ:1.212(40点/33試合)
18.ヒムナシア(LP):1.119(122点/109試合)
---------------------------自動降格---------------------------
19.ウラカン:1.119(122点/109試合)
20.キルメス:0.969(32点/33試合)

で、CASLA,CABJ,RCは安全圏におりCAIはまだ微妙、CARPはGELPとCAHのおかげで自動降格はないにしろ、今後の対戦相手を見ると入替戦は現実的にありえそうです。

しかしCASLAはこれに安心してはいけません。
いま上位に付けられているのは一昨季08/09シーズンの貯金があるためで、来季11/12シーズンからはその季が外れて昨季09/10シーズンからの3年間が計算されることになります。

現時点では、

9.インデペンディエンテ:1.422(101点/71試合)
10.ラシン:1.366(97点/71試合)

12.リーベル:1.352(96点/71試合) 
13.サン・ロレンソ:1.338(95点/71試合)
14.ボカ:1.309(93点/71試合)

と、かなり低いところからスタートすることになるのです。

今期の優勝は絶望的。
今年のスダメリカーナ出場権確保も困難。
ゆえにファイナル5試合の目標は・・・
来年のリベルタドーレス出場権獲得及び新シーズンの降格順位表で上位に位置するために、少しでも勝ち点を積み重ねること。
ガシ~ナスの入替戦参入→2部落ちに貢献できればなお良しです。

日曜日、ボエードはヌーニェスに勝たなければ。
苦手なここと対戦することがなくなれば、毎期いいところに行ける可能性がぐーんと高まると思います。