2008年6月15日日曜日

"キーパーソン"ラヌーチが語る

昨日、投資家グループの1人で、ベルヘッシオ、ダレッサンドロ、ボティネーリのパスそれぞれ50%を所有するグスターボ・ラヌーチが口を開きました。
彼は、「今後もサン・ロレンソと連帯していく」ことを強調しています。


ラヌーチは、ミゲール・アンヘル・ルーソの監督就任に満足しておらず、ベルヘッシオとダレッサンドロの売却に向けてあらゆる手段を講じるのではないかと言われていました。
しかし彼はそれを完全に否定しています。

「ルーソが来ることに不満があるなど一度として言ったことはありません。それはメディアの捏造です」

「私は彼が新監督になることに100%同意しています。彼はビアンチやガジェーゴと並ぶトップクラスの監督で、クラブにあった3つの選択肢のうちの1つなのですから」

そして、近日中にチーム構想を話し合うことになると。

「マルセーロ(ティネーリ)を含めた投資家グループ、クラブ首脳との会合があります。私たちは、まず会長の考えを確認しなければなりません。選手の将来を決めるのは彼なのです」

「ダレッサンドロにはオファーは来ていませんが、ベルヘッシオにはそれらしい話があります。しかしすべては会長や監督たちの意向を聞いた上で決められることです」

古くから個人的な付き合いがあるラモン・ディアスが、サン・ロレンソの4選手をアメリカ(MEX)に連れて行きたがっている件に関しても、同じスタンスの発言に徹しています。

「ラモンがダレッサンドロやベルヘッシオを含めた何人かの選手を要望していることは承知しています。必要だからこそ、彼は彼らをサン・ロレンソに連れてきたのです」

「監督なら誰だってダレッサンドロやベルヘッシオが欲しいでしょう。しかし最終的な決定はクラブが下します。クラブが必要としているのなら、(契約がある以上)彼らはここに残りますよ」

ラヌーチの言葉を額面通りに受け取れば、あとは会長次第。
サビーノの言うことはこうです。

「今のところ身分照会程度で、正式なオファーはどの選手にも来ていない」

「ただ、クラブとしては財政的に数人の選手を売らなければならないのは確かだ」

「もちろん、ミゲール(ルーソ)の同意のもと優秀な選手の獲得も進めていく」

「1つはっきりさせておきたいのは、シルベーラの件でコンパラーダ(CAI会長)と話したことはないし、サン・ロレンソはライバルの補強につながるようなことはしない」

「選手を売るなら海外のクラブになるだろう、国内のクラブが大金を積んできた場合は別だが」

ラモンが欲しがっているシルベーラ、リベーロ、ダレッサンドロ、ベルヘッシオにパルメイラス(BRA)が狙っているアセベード。
この他、今日も4選手の名前が挙がりました。

トゥーラはセンシーニのエストゥディアンテスが熱望。
ヒルシーグは、アトラス(MEX)がレンタルでの獲得を画策。
オリオーンとボティネーリも移籍を模索中。

今のところ計9選手です。
このうちサン・ロレンソ所有の選手は、シルベーラ(100%)、リベーロ(100%)、アセベード(100%)、トゥーラ(100%)、ヒルシーグ(100%)、オリオーン(100%)、ボティネーリ(50%)。

サビーノの言うことを踏まえれば、海外クラブ主体に何人か売られることになります。(経済的なメリットがないヒルシーグのレンタルは論外)
売却によりチームを離れることになってもクラブには1銭も入らないダレッサンドロ、ベルヘッシオの場合は、残留に向けて全力を尽くすはずです。

一方、補強についてはまだ具体的な話がありません。
ティグレス(MEX)の"ガタ"フェルナンデスとオリンピアコス(GRE)の"ロボ"レデースマの復帰話がたびたび浮上してきますが現実味なし。
ルーソの就任が決まったばかりですので、こちらの動きはこれからです。

ラヌーチさん、信じてますよ!