2008年6月17日火曜日

52,000,000ペソ=約1,820,000,000円

クラブ首脳の1人で経理部門担当のクラウディオ・ディ・メグリオが、サン・ロレンソが現在抱えている借金の残高を公表しました。
その額は日本円にして18億強。

昨年12月の会長選挙で再選を果たしたサビーノは、選挙戦のビラに「それまであった借入金を1期目にすべて返済し、無借金経営に転じさせた」とうたっていました。
しかしそんなの大ウソ。
大半の人は信じていなかったので、いまさら怒りの声は上がりませんが、サン・ロレンソのためになることなら何でもやる"スブ・コミシオン・デル・インチャ"が調べたところ、実際は8千万ペソ(約28億円)にも達するそうです。

ディ・メグリオはスブ・コミの金額を否定するものの、「財政状態を適正に戻すため、3,4人の選手を売却する必要がある」ことは認めています。
ということで、今日は移籍市場の情報を改めてまとめてみました。
カッコ内はサン・ロレンソのパス所有率です。
アペルトゥーラ2008は不安に満ちたままスタートすることに?

アンドレス・シルベーラ(100%)
彼を欲しがるクラブは日に日に増えています。
最初に取り沙汰されたインデペンディエンテ以外はすべてメキシコのクラブで、ラモン・ディアスのアメリカの他、トルーカ、ティグレス、クルス・アスルも。
どこかは分かりませんが、売却は間違いないようです。

ディエゴ・リベーロ(100%)
メキシコの2クラブが狙っています。
1つはアメリカです。

アンドレス・ダレッサンドロ(0%)
本人は「年内残留」を表明しましたが、依然アメリカ行きの噂は消えません。
ラモンはパブロ・アイマールに方向転換したとも言われていますが。

ゴンサーロ・ベルヘッシオ(0%)
イタリアのビッグクラブ2つからオファーがあるようです。
ダレッサンドロ同様、選手自身は年内ボエードに留まる意向を持っています。
とりあえず、アメリカの線は消えました。
敵はヨーロッパと。

ワルテル・アセベード(100%)
最近やたらと増えたアルゼンチン選手のブラジル行き。
パルメイラスに移る可能性があります。

クリスティアン・トゥーラ(100%)
エストゥディアンテスの補強で最優先事項になっているのが彼だそうです。
優勝した07後期ではレギュラーに定着しましたが、その後負傷してからはベンチを温めることが多くなりました。
本人も移籍に乗り気かもしれません。

サンティアーゴ・ヒルシーグ(100%)
ブリンディーシ率いるメキシコのアトラスがレンタルでの獲得を希望しています。
一方サン・ロレンソは売却なら放出OKという立場です。
その辺で歩み寄ることができれば移籍に。

アグスティーン・オリオーン(100%)
半年前にナポリが付けた5百万ドルの価値はもうないと思います。
しかし、クラブ所有の選手で一番高額なのは彼です。
ルーソは正GKとしての起用を明言していますが、財政的に苦しいので売らないと。。。
まだ具体的なオファーは来ていません。
 
ジョナタン・ボティネーリ(50%)
リーガ・エスパニョーラで1部初昇格の07/08シーズンを8位で終えたアルメリーアの名前が挙がっています。
所有50%でも、売れればけっこうな金額になりそうです。

ダリーオ・ボティネーリ(100%)
ラモンの構想から外れた弟は、07前期にラシンに貸し出されました。
そして08後期には引き続きレンタルでチリのウニベルシダ・カトリカへ。
期間は今年いっぱいですが、110万ドルで買い取れるというオプションが付いています。
大活躍を見せている彼には少し前にアメリカから獲得の申し出があり、カトリカはその時点で権利を行使したうえ、すぐに売却するのではという話もありました。
ただ、ラモンが売り先のチームの監督に就任しましたので、うやむやになっています。
いずれにしても、期間を全うして戻ってくることはないでしょう。

レオナルド・ウジョーア(100%)
07前期はアルセナル、08後期はオリンポにレンタル。
いったん戻ってくることになりますが、移籍濃厚のシルベーラの代わりとしては計算できません。
再レンタルか? 売却か?

ホセ・ラミーレス(100%)
05前期からレンタルで、キルメス、ギリシャ、オリンポと渡り歩いています。
彼もバイーア・ブランカから戻ってきますが、オリオーン次第では、そのままボエードに残る可能性も。

セバスティアン・メンデス(0%)
レンタルで来てから2年経ちます。
サン・ロレンソで継続する場合、全割合ではないにしろ、パスの買取義務が発生するそうです。
インチャス、新監督、クラブ幹部、本人のすべてがここでプレイすることを望んでいますので、高くつかなければ問題ありません。

クリスティアン・レデースマ(0%)
疲れを知らない5番は、07後期優勝後にボエードからギリシャへ旅立ちました。
オリンピアコスでも活躍中で、取り戻すことははっきり言って難しいです。
しかし、オレ紙は「チャンスあり」としています。
根拠不明。

マリアーノ・バルボーサ(0%)
バンフィエルドからスペインに渡ったGKで、ビジャレアルを経て現在はレクレアティーボ。
レンタルなのか買い取りなのか不明ですが、サン・ロレンソはオファーを出しているそうです。

お金のないサン・ロレンソは、今後も投資家グループを交えてうまくやっていかなければなりません。
でもやっぱり、これぞという選手には自分でお金を出して投資しないと。
リスクもありますが、ベルヘッシオに付けられているらしい価格(1千万ユーロ超)を聞くと、そう思ってしまいます。
下から上がってくる選手がいれば一番いいんですけどねぇ。