2008年3月1日土曜日

クラウスーラ2008 第4節 vsエストゥディアンテス(H)結果

コパも合わせて公式戦6試合目、時おり小雨が降る中行われた試合でようやく初ゴール、初勝利です。
予定通りサブ中心のメンバーで来たピンチャを相手に、サン・ロレンソは序盤からペースを掴みました。
待ちに待った瞬間は前半11分、頼れるカピタン、アドリアン・ゴンサーレスがペナルティエリアやや外、絶好の位置で倒されてフリーキックのチャンスを得ると、蹴るのはもちろんスペシャリストの彼。
この位置からは外す方が難しいといわんばかりに、しっかりと決めてくれました。
これに勢いづいたシクロンは、その後もいいリズムで攻撃を続けます。
前線のベルヘッシオとケガから復帰したリベーロが右サイドで軽快な動きをみせ、効果的に上がってくるアドリアンも絡んで、追加点が大いに期待できる攻めをみせていました。

ところが次のゴールはピンチャに入ります。
後半14分、コーナーキックからでした。
しかし、1点を取っているチームは焦らず、すぐに立ち直ります。
同点弾をくらった3分後、またしてもカピタンがやってくれたのです。
チーム及び自身の初得点に気をよくしたアドリアンは、後半も狂ったように上がり続けました。
そしてそれが見事に実ります。
右サイドからエリアに侵入した彼が角度のあまりないところから対角線上にシュートを放つと、ボールはGKの頭上を越えゴールへ。
その弾道そしてその価値から間違いなくゴラーソといえるゴールでした。

流れをつかんだシクロンには幸運も訪れます。
前線でパスを待つシルベーラに送られたボールが相手DFにカットされると、彼は足を掛けてそのDFを倒しました。
私をはじめスタンドのサポーターにも明らかにファウルにみえましたが、しかしなぜか笛はならずプレイオン。
すかさずシルベーラが放ったシュートはいったん元ウラカンのGKアンドゥーハルが弾いたものの、ボールはエリア内でフリーだったヒルシーグの元に転がり、後は押し込むだけでした。
これを書いている時点では映像で確認できませんので何ともいえませんが(日曜22時からのダイジェスト番組"FUTBOL DE PRIMERA"終了まで、他の番組では試合の映像を流せません)、ゴール後の相手選手たちの激しい抗議をみると、やはりファウルだったのではと思います。
しかし審判に認められた以上はゴールですね。
この日の主審ラベルニが、バルダッシ並にファウルをとらない人だったのが幸いしました。
(バルダッシは確信犯でとりませんが、この人の場合は絶えずボールから遠い位置でジャッジしているので、よく見えてないのかもしれません)

何はともあれ、プレシーズンを含めても今期初勝利となりました。
ここまで文中に登場しませんでしたが、この試合、チャコの働きも光っています。
中盤で相手を潰したり、ボールを奪って攻撃につなげたりと、5番の仕事を完璧にこなしていました。
スタンドで「今日はチャコの試合」といった声が聞かれたのもうなずけます。
(私なぞは元々好きなこともあって、単純に「アドリアンの試合」と思ってしまいますが。。。)
唯一残念なのは、代わりにアセベードがベンチにも入れなくなってしまったことですが、チャコはケガ以外の理由で試合に出られなくなってしまうことがよくありますので、いずれアセベードにも出番は訪れるでしょう。
この試合でも、ファウルをとられた後にボールを蹴ってしっかり黄色1枚もらっていますので(笑)

それからケガから復帰したリベーロとメンデスも、チームに欠かせない選手であることを証明しました。
リベーロは上に書いたとおりで、彼がいると攻撃に厚みが出ます。
メンデスも鋭い読みと1対1の強さは相変わらずで、チームの同ポジションの選手では一つ抜けた存在。
ほぼ入れ替わりで、相方のボティネーリが負傷退場してしまったのが気がかりですが、代わりに入ったアギーレも最近は落ち着いてみていられるので、ジョナタンが長引かないことを祈りつつ、アギーレにも期待したいと思います。

次節は金曜日、AWAYアベジャネーダでラシンとクラシコを戦います。
相手も決して調子がよいとはいえませんので、この勢いを大事に、勝利してボリビアに向かいたいところです。

     <対戦表>
順位表は4節の全試合終了後に掲載します。