2008年2月26日火曜日

目下クラウスーラで最下位、主力の価格は?

ちょっと前のクラリンに、現在のサン・ロレンソの主力18人(スタメン11人+ベンチに入れるサブ7人)の市場価値は6千万ドル強だとありました。
この数字は年俸総額ではなく、各選手のパスを100%売却した場合に発生する金額の時価総額です。
算出基準は、ダレッサンドロなど最近加入した選手はその際の購入価格、オリオンなど最近オファーがあった選手はその価格、その他はクラリンの推定価格だそうで、その内訳は、

オリオン:5百万ドル(以下同単位)
ゴンサーレス:1.5
メンデス:2
ボティネーリ:3
プラセンテ:5
リベーロ:2.5
J.M.トーレス:2
ビーロス:2
ダレッサンドロ:10
ベルヘッシオ:8
シルベーラ:3
シャンパーニュ:1
トゥーラ:1
アギーレ:1.5
ヒルシグ:3
A.トーレス:3
メンセゲース:2
ロメーオ:5
合計:60.5

となっています。
ちなみに同条件でリーベルは87百万ドル、ボカは82百万ドルで、この2クラブに次ぐ60百万ドル強の価値がある戦力でサン・ロレンソは戦っているのです。
(そしてリーグ3節を終え現在最下位です。。。)

注意しなければならないのは、この金額はあくまで18選手各人のパス100%の時価総額で、クラブでパスを所有していない場合は、その資産とはいえないということです。
例えば、今期加入したプラセンテはパスを100%自己所有しており、サン・ロレンソの所有率は0%。
また、同じく新加入のダレッサンドロとベルヘッシオには「それぞれパス50%買い取りで5.1百万ドルと2.5百万ドル※、計7.6百万ドルのお金が動いた」とクラリンはいっていますが、クラブはこれに1銭も支払っておらず、1%たりともこれら2選手を所有していないのです。

※ダレッサンドロは50%で5.1百万ドル、100%にすると10百万ドルで
 リストの金額とだいたい合いますが、ベルヘッシオは50%で2.5百万ドル
 だと100%では5百万ドル、リストの8百万ドルに届きません。
 リストの金額か、パスの買取割合のどちらかが間違っていると
 思います。
 クラリンですので、よくあることです。

それでは誰がダレッサンドロとベルヘッシオを買ったのか?
答えは簡単、最近はやりの外部の投資家が彼らを買ったのです。
これら2選手のケースでは、熱狂的サン・ロレンソファンのテレビ司会者マルセーロ・ティネーリとその投資家グループが絡み、彼らが相当な割合のパスを買い取って連れてきました。
彼らにとっては、愛するクラブを助けることができるうえ投資の対象にもなって、一石二鳥というわけです。
ただ、本来こういった投資は好ましくないということで、パスの所有はクラブ(もしくは選手本人?)に限られており、2選手の名目上の50%所有者はサン・ロレンソになっています。
しかし、身銭をいっさい切っておらず事実上の所有者ではないクラブには、2選手を売却した際に何も入ってこないのです。

60百万ドル強のうち、サン・ロレンソ所有分は一体いくらなんでしょうね。
気になります。