2009年5月6日水曜日

チョロ、お買得だったけど・・・

新監督ディエゴ・シメオーネの年俸は税引後で2百万ペソ(約54万ドル)。
彼が支払わなければならない約60万ペソ(約16万ドル)の税金はCASLAが負担。
ということで、総額260万ペソ(約70万ドル)のはずでした。


しかし、報奨金というやつがやっぱりありまして・・・。

①今年のスダメリカーナの出場権獲得
②就任した11節から最終19節までに最低13ポイント獲得

という条件のいずれか一つを達成すれば、チョロには14.8万ペソ(約4万ドル)を受け取る権利が発生します。
(両方成し遂げてもダブルにはなりません)

この+アルファは間違いなく支払わなければならなくなるでしょう。
まず、①の方は彼の就任前から(というか開幕からずっと)圏内で、7節残して7ポイントの余裕あり。
そして②の方も、11,12節で既に4ポイント獲得済みで、残り7節で9ポイント獲ればよいだけになっています。

加えて、スダメリカーナ2009とリベルタドーレス2010で決勝進出を果たした場合、DTはさらなるプレミアムを要求することができるとも。
(こちらの金額は不明)
おそらく、来期に来年のリベルタドーレスの出場権を獲得した際にも、いくらかの金額が発生するのでは?

最初の現実的な方は少額で、気にする必要はないように思えるかもしれません。
でも、貧乏クラブにはこういう細かいお金がボディブローのように効いてくるんです。
こんなのがいっぱいあって。。。

昨期のサン・ロレンソは半分の10節を消化した時点で2位に5ポイント差つけて首位を独走。
選手たちはこの時、優勝時のエクストラを開幕前に首脳陣と約束していた100万ドルから250万ドルに引き上げるよう無謀な要求を出しました。
彼らを代表して会長のサビーノと交渉したのはキャプテンのゴンサーレスです。
で、結局有り得ない金額に話はまとまらず、その後の数試合で1勝もできず、最後に優勝を逃し、この話が最近になって漏れ伝わり、アドリアンは試合中ずっとブーイングされるという状況になっています。
報奨金はあって当然、とはいえ経済力にふさわしい金額でないとね。

ここへきて、「クラブは破産の危機にある」という声が、今まで以上に頻繁に聞かれるようになってきました。
大丈夫かな、ボエード?
株式会社にはなりたくねぇーなぁー。