2008年6月13日金曜日

シルベーラ、古巣へ?

アペルトゥーラ2008は8月初旬に開幕予定。
しかし場外ではもう戦いが始まっています。

ヘルマン・デニスのナポリ移籍で約9百万ドルの移籍金を手にするインデペンディエンテが、サン・ロレンソが100%保有するアンドレス・シルベーラの獲得に動き出しました。

昨日、アベジャネーダの会長フリオ・コンパラーダとクキの代理人ダニエル・マンダリーノが会談。
数日前にボエードの首脳陣の1人が、「シルベーラをアルゼンチンのクラブに売ることはない」と明言したばかりですが、諸々の事情を考慮すると移籍もありえそうです。

ロホの会長は、「パスの50%買い取りで獲得可能」とマンダリーノから言われたとされています。
アスルグラーナの会長がクキに付けている価格はパス100%で300万ドル。
したがって、半分の150万ドルで獲れるということです。

もちろん、ディアブロと代理人だけで決められる話ではありません。
パスの全割合と契約を握っているのはクエルボだからです。
とはいえ、他の多くのケースでみられるように、選手自身に現所属チームでやっていく気がなければ、主導権はクラブの手を離れます。

金銭その他の面から、この9番に移籍願望があることは前々から知られた事実。
そして02前期で優勝と得点王に輝いた、CAIが移籍先の第一希望とみられています。
今年前半は、コパ、リーグともに目立った活躍ができず不振で、年齢も31歳。
新監督ルーソの「残って欲しい選手リスト」にも入っておらず、CASLAの方でも「売れるうちに売る」という結論に達してもおかしくありません。

アグエーロをアトレティコ・マドリーに売却して得た2千万ユーロの"クン資金"を、アントニオ・バリーホ等の獲得で大半を無駄(デニスは結果当たりも最初の1年は外れ)に費やしたインデペンディエンテは、もう失敗できないということなのでしょう。
シルベーラならそこそこ計算でき、たとえ期待を裏切られても、インチャスに愛されている彼なら最小限の不平・不満に抑えることができます。
サン・ロレンソにおけるロメーオのように。

シルベーラが去ることになったら、代わりに誰を取るのか。
ベルニーだけでは不安、いやクキが残っても今の2人なら不安です。
ガストン・フェルナンデス?
半年いたティグレス(MEX)で早くも戦力外となり、復帰話も持ち上がっています。
しかしガタは、「9番タイプと組んでやりたい」ということで、彼自身に9番の意識はありません。
いずれにしても活躍が見込めるストライカーを取らなければ。

それからナポリ。
9番"タンケ"デニスと7番"ポチョ"ラベッシの2トップです。
名前だけ見れば期待が持てます。
噛み合えば本当にすごいことになりますね。