2008年5月10日土曜日

リベルタドーレス2008 決勝T1回戦② vsリーベル(A)いろいろ

一昨日のリーベル戦にまつわる出来事です。

ゆかりの人たち
予想された通り、試合中ダレッサンドロがボールを持つ度に古巣のサポーターたちは指笛を鳴らしました。


多少の揉めごとでも毎回ゴールマウスを離れてノコノコやってくるカリーソとは特に対立。
HOMEのサポーターは、青赤の10番にはブーイング、赤襷の1番には"カリーソ"コールを送り援護射撃です。

このアルケーロは余計なことに首を突っ込みすぎたのか、2-2になった後、本業の方でありえないミスを犯しました。
バックパスをトラップしようとしたところ見事にスカし、後ろに流れたボールはポストに当たってコーナーキックに、あわやゴール。
この時は、アスルグラーナのスタンドから"カリーソ"コールが沸き起こっています。


試合後カベソンは、「リーベルの人々から受けたブーイングには正直傷ついた。心はリーベルにある。でも今所属しているのはサン・ロレンソだから」と言っています。

ピッチではシクロンがゴールを決める度に大喜び、そのはしゃぎ様は実質勝利した後も一際目立ち、ブーイングに反発しているかのようでした。

私は目にしています。
私たちが陣取るスタンドに挨拶しに来た彼がアスルグラーナのユニフォームにキスし、ユニを着直してロッカールームに引き上げる際も、胸を叩き、サン・ロレンソのエンブレムを持ち上げ、メインスタンドのニワトリたちとやり合っていたのを。
「俺はもうニワトリじゃない、カラスだ」と言っているように見えましたが、真相はやぶの中です。

もう1人の元リーベル、ラモン。
彼もベルヘッシオのゴールが決まった際、愛するリーベルの人々が見守る前で少なからず喜びを表しています。


「普通ではあり得ない、困難な状況からゴールを決めたんだ。そう感じたから叫んだだけ。リーベルのサポーターたちも理解してくれているはずだよ」と言っています。
確かに鶏小屋の住人たちは、ラモンに対しては批判めいたアクションを一切起こさず。

逆に元クエルボで今ガシーナのアブレーウ。
こちらももPKを決めた際に雄叫びを上げ、HOMEのサポーターに向かってもっと盛り上がれ(応援してくれ)というジェスチャーを見せました。


ついに本性を現したウルグアイ人。
ここに至って、私たちもようやく彼を罵倒する歌を歌いましたが、あちらはあちらでこちらに不快感を持ったそうです。

「重要なコパでのゴールに喜んだだけだ。何が問題なの? 6歳の女の子に暴行でもした? 誰か殺した? 俺は何をしたんだ? 彼ら(=私たち)には言わないといけない。ゴールを決めてチームメイトと喜びを分かち合うのは当たり前のことだよ。サン・ロレンソの人たちに向かって喜びを表したわけじゃない。彼ら(=私たち)の尺度でいったら 2-1になった時に喜んだラモン・ディアスに、リーベルの人たちも怒りをぶつけなきゃならなかっただろ。」

古巣相手にゴールを決めた時、個人的には喜んでもいいと思います。
でも、いかんせん例えが下手です。
誰かを暴行したり、殺したりしたら、ブーイングどころじゃ済まないぞ!

コロンビアのコーヒー野郎、夜道に気をつけろ!
1年前にはボボリールをケガさせた前科者。
今回は最も重要な選手の1人を壊してくれました。

前半17分、ラダメール・ガルシーアがメンデスに悪質なタックルをかまし、彼の右膝を破壊。
ガジェーゴは残りの28分を気力で乗り切りましたが、前半で退きアギーレと交代しました。
検査したところ全治1ヶ月から45日の重症で、サン・ロレンソがこの先コパで決勝まで勝ち進んだとしも、出場は絶望的と言われています。

副審マイダーナの2m先で起こった出来事で、一発退場に値するプレイでした。
しかし審判団はファウルすら取らず、当然カードもなしと。。。
半ば乱闘に発展した後、マイダーナはオリオーンにアマリージャを出すことだけペソータに進言しています。


出されたカードは何枚?
「対戦表」を作成するのにいろんなところで調べました。
少なくとも15枚は出されたようです。


「ようです」というのは、あまりにも枚数が多かったため、確認した5ヶ所(新聞1、サイト4)そろぞれで記録が異なっているからです。
ペソータは荒れた試合をまったくコントロールできず、この試合で「最悪」の評価を付けられています。
リベーロとボティネーリの赤は納得。
では、ラダメール・ガルシーアは?
(ラダメールって、変な名前!)

この日も圧勝! インチャーダ&インチャス!!
以下ムービーです。


SALIDA DEL EQUIPO(1er. tiempo)/選手入場(前半)
この時はどちらのサポーターも元気。


SALIDA DEL EQUIPO(2do. tiempo)/選手入場(後半)
苦境に陥ってもクエルボスは歌います。
そうしないと勝てないから。


VELORIO EN EL GALLINERO/鶏小屋でお通夜
一方ガジーナスは劣勢になると沈黙。
結果お葬式状態に。


FIESTA CUERVA EN NUÑEZ/ヌーニェスでカラスのフィエスタ
勝者にのみ与えられるお祭りの権利。

一昨日の"勝利"は選手の頑張りによるものです。
しかしサポーターが頑張ったのもまた事実。
ニワトリたちは1点取られた後に黙りすぎでした。

もちろん敗戦濃厚になると歌わなくなるカラスもいます。
だからって、リーベルやボカの奴らほどトーンダウンしません!