2008年5月11日日曜日
クラウスーラ2008 第14節 vsインデペンディエンテ(H)結果
聖人と悪魔の戦いは、悪魔に軍配です。
この試合、予想に反してラモンはさほどメンバーを落とさず。
サン・ロレンソは勝ち点3を取りに行きました。
前半は一進一退。
悪くはないがとりわけ良いわけでもない青赤。
良くはないがとりわけ悪いわけでもない赤。
といった感じでしょうか。
それぞれ決定機を数回作り出しましたが、無得点のまま後半に突入しています。
後半、ラモンは開始から"ネグロ"アセベードに代えて、"ラバンディーナ"ベルヘッシオを投入。
ゲーム前、首位で並んでいたリーベルとピンチャがそれぞれ勝ち点を伸ばしています。
選手を休ませたいのはやまやまですが、リーグでも優勝を狙える位置にいる以上は手を抜くわけにいかず、引き分けて勝ち点2を落としたくない状況にありました。
しかし立ち上がり1分半しか経っていないところで、ロホにこの夜唯一のゴールを奪われます。
モンテネグロのCKにアギーレとギジェルモ・ロドリゲスが競りに行ったところ、ともにジャストヒットできず、ボールはどちらかの体に当たって下へ。
そしてそれは運悪くこのウルグアイ人がシュートできるところでした。
後半始まったばかりだったものの、この時点でCAIは極端に引いてきます。
先制後あちらに訪れたチャンスは2回だけだったでしょう。
サン・ロレンソ相手だと委縮するウラカン出身のモンテネグロが、カウンターからオリオーンと1対1になりましたが、2度とも外しました。
シクロンは、ダレッサンドロとプラセンテも投入して攻め続けます。
入ってもおかしくないシュートを何本も打ちます。
しかしアスマンの好守に阻まれたり、ちょっとしたズレがあったりで最後までゴールを奪えず。。。
3節のリーベル戦以来実に2ヶ月半ぶりに無得点に終わりました。
リーグは残すところあと5試合、上位にいるチームとは3ポイント差ですが、もう対戦がありません。
コパに集中するか、両方狙い続けるか。
判断が難しいところです。
次節はAWAYでウラカンとのクラシコ。
日時と場所がよく分かりません。
一応、日曜日の14時10分からアルヘンティノスのカンチャで、こちらに割り当てられるチケットはポプラール4,500枚+プラテーア1,500枚で確定と言われています。
しかし、カンチャの持ち主であるアルヘンティノス自身が日曜にべレスを迎えることになっているため、調整が必要になりそうです。
サン・ロレンソは木曜日にコパを戦いますので、ウラカンが何と言おうとこちらは土曜日に移ることはできません。
アルヘンティノス-べレス戦が土曜日に回る、もしくは、ボカのHOMEラシン戦が土曜日なのでウラカンが日曜にボンボネーラを借りる、のどちらかになりそうです。
この試合他では、選手入場後に軍だか警察の音楽隊による国歌吹奏がありました。
世界一長いらしいこの国歌は、ショートヴァージョンがあったり、途中で切られたりすることがよくありますが、今日はフルヴァージョンだったため、試合開始がかなり遅れています。
2週間後の5月25日は祝日です。
5月11日は何の日なんでしょう?
一緒に行った友人も分かりませんでした。
ラ・コパ・リベルタドーレス・デ・アメリカを取ったことがあるクラブのサポーターからは、毎回、「コパ(=リベルタ)を取ってみろ、バカ野郎!」と歌われます。
最多7回獲得を誇る今日の対戦相手も例外ではありませんでした。
しかし時は21世紀、彼らは出場権すらほとんど得られず、今となってはコパに縁遠い存在です。
こちらは「コパに出場してみろ、バカ野郎!」と返しています。
サン・ロレンソは、その正式名称"Club Atlético San Lorenzo de Almagro"のそれぞれのイニシャルを取って、"CASLA"と表記されることがあります。
(英語の"of"に当たる"de"は省略)
ライバルたちはこの"CASLA"を文字って、"Club Argentino Sin Libertadores de América"、訳すと「リベルタドーレス・デ・アメリカを取ったことがないアルゼンチンのクラブ」と言ってバカにしてきますが、今日のロホスはその改良版を出してきました。
横断幕で、"Cien Años Sin Libertadores de América"、意味「100年リベルタドーレス・デ・アメリカなし」と。
通常、1回切りのおちょくり断幕はやっつけ仕事の場合が多いです。
しかし彼らは、ご丁寧にも各単語を青と赤に色分けし、フォントもきっちり揃えてくれました。
試合後、せっかくの作品を放置されたままご退場されたので、燃やされてしまいましたが。。。
敵さんのやったこととはいえ、こういうセンスけっこう好きです。
ただ単に"FxxK YOU"とかじゃ、何のひねりもなくて面白くないでしょ。
ちなみにリベルタドーレスは、まだ100年の半分くらいしか歴史がありません。
僕たち、
私たちは、
リベルタヴァージンを卒業します!
<対戦表>
<08後期リーグ順位表>
<07/08シーズン順位表(上位のみ)>
〇スダメリカーナ2008への道!
・今期終了時に確定。
・アルゼンチンからは7チームが出場。
・昨年の勝者アルセナルはディフェンディング・チャンピオン枠で
出場が確定。
・ボカ、リーベルはCONMEBOLの招待で出場が確定。
・残りはアルセナル、ボカ、リーベルを除いた成績上位4チームが
出場。
・成績は07/08シーズン(07前期+08後期)トータルの勝ち点・得失点差等
により確定。(上表)
・前期及び後期優勝による出場権獲得はなし。
(但し上位4チームに入る場合多し)
〇リベルタドーレス2009への道!
例年ではスダメリカーナと同様に後期終了時点で確定していましたが、2009年大会は前々年の前期リーグ(=その年の後半)の勝者が出場権を獲得する現状を是正するため選考方法が変更されています。
(効果が出るのは2010年大会から)
・08前期終了時に確定。
・アルゼンチンからは最少5、最大6チームが出場。
・07前期勝者のラヌースは出場が確定。
・残りは08後期勝者と08前期勝者及び優勝チームを除いた成績上位
2チームが出場。
・成績は3期(07前期+08後期+08前期)トータルにおける1試合当たり
平均獲得勝ち点(総勝ち点/総試合数)により確定。
・成績2位のチームは予備選から出場。
・ディフェンディング・チャンピオン枠があり、今年の勝者がアルゼンチン
のチームだった場合は、そのチームも出場。
・その場合、成績1位のチームも予備選から出場。
・1つのチームが複数のタイトルを獲得した場合、成績3位以下も出場権
獲得。
・その場合、予備選に回る順位も繰り下げ。
2010年大会には09後期勝者と09前期勝者及び成績上位3チームが出場することになると思いますが、リーグの1年は引き続き年またぎで、降格・昇格もそれに合わせて決定されるため、出場権獲得の順位決めでは「1試合当たり平均獲得勝ち点」方式が踏襲されるものと思われます。