2008年5月4日日曜日

クラウスーラ2008 第13節 vsヒムナシアLP(A)結果


鬼門のシウダ・デ・ラ・プラタ。
「行かないかも」と言っていた友人が当日の朝「行く」と明言し、足も確保しました。
ここをHOMEにしている(させられている)2クラブはそれぞれ自分の家を持っていて、そのインチャスはラ・プラタ市から実際はちょっと外れているらしいこのカンチャを忌み嫌っていますが、ハコ自体は素晴らしいもの。
こちらは結果も出せてとりあえずは満足です。
しかし試合は、主審のファバーレにぶち壊されました。

前半、序盤の10分くらいはシクロンのペースで進んだものの、こちらのインチャーダが到着した15分過ぎからはヒムナシアが完全にゲームを支配します。
立て続けに何本もシュートを許す状態が続くと27分、左サイドからのクロスをアギーレがクリアした際に、ファバーレが笛を吹きました。
反対側のゴール裏にいた私たちからはよく見えません。
しかしどうやらハンドを取ったようでした。
ペナルティエリア内での"反則"にPKが宣告され、アスルグラーナの選手たちは猛抗議に出ます。
しかし判定はもちろん覆らず、1失点です。
家に帰ってテレビで確認すると、アギーレは間違いなく頭で処理していました。

後半、ラモンは1点ビハインドの状況を受け、開始からエミリアーノに代えてリベーロ、ボボリールに代えてベルヘッシオを投入。
そしてベンチに着いたペラードに、ファバーレは退席を命じました。
前半を終えロッカールームに下がる際に、審判団の一人に何か言った、ということらしいです。

できれば温存したかった選手を入れて3-4-3で臨んだ後半も、ヒゲ親父の低レベルなレフェリングに悩まされることになります。
48分、ベルヘッシオとのワンツーでエリア内に侵入したダレッサンドロが、相手DFのひじ鉄を受けて倒されました。
そしてファバーレはこれを見逃しました。
悶絶するカベソンを見て、ボールを懐に収めていたGKはタッチに蹴り出します。
そこでようやく副審が主審を呼び状況を説明、ヒムナシアの選手に一発レッドが提示されました。
しかし狼藉を働いた張本人のシベーリにではなく、まったく関係ないサン・エステバンに。
そしてなぜか再開はサン・ロレンソのスローインからとメチャクチャ。。。
シクロンはPKをもらえなかったうえ、泣く泣くヒムナシアにボールを返しています。

とはいえ、数的有利の状況を得たクエルボは、ここからマタドールに変身です。
まず61分、怒りに満ちた10番が意地の一発。
右サイドからドリブルでエリアに入り、左足を振り抜きました。
(ボールはポスト→GKに当たって入ったので記録上はOGだとか)
その3分後には、カウンターからロメーオがGKと1対1に。
交わして放ったシュートは惜しくもポスト直撃で、ここでは逆転なりませんでしたが、マタドール優勢のまま試合は進みます。
そして終了も近くなってきた83分、決定的なチャンスを逃したベルニーが名誉挽回のゴールです。
カベソンからのパスをDFを背負いながら受けたラバンディーナがひるがえり、目の覚めるようなスルダーソ。
GKがはじいたところを9番が詰めたごっつぁんゴールでしたが、ストライカーとしての仕事はしました。

残りの数分も、時間をうまく使いながら攻撃を続けたサン・ロレンソ。
アスルグラーナ、クエルボ、シクロン、マタドールその他諸々、とにかく私たちの勝利です。

開幕3連敗が懐かしく感じられます。
いまだ引き分けなしで勝利数が最も多いシクロンは、今節負けたリーベル、エストゥディアンテスと並び首位に浮上。
(優勝に関しては、重要なのは勝ち点だけ)
次節は1週間後の日曜日、場所はヌエーボ・ガソーメトロで、相手はトップ集団から4ポイント差の位置につけているインデペンディエンテです。

退席処分でベンチを去ることになったラモンは、後事をコーチのランベルに託した際、「『負けたらお前のせいだからな』と言い残していった」と、試合後のインタヴューで参謀に暴露されていました。
「勝ったからこうやって本人が出てきてますが、負けてたら私が言い訳しなきゃいけなかったんですよ」と(笑)

CAIの前にリーベルです。
二人の頭脳を結集して、今回のように結果を出して下さい!

     <対戦表>

     <08後期リーグ順位表>

     <07/08シーズン順位表(上位のみ)>

〇スダメリカーナ2008への道!
・今期終了時に確定。
・アルゼンチンからは7チームが出場。
・昨年の勝者アルセナルはディフェンディング・チャンピオン枠で
 出場が確定。
・ボカ、リーベルはCONMEBOLの招待で出場が確定。
・残りはアルセナル、ボカ、リーベルを除いた成績上位4チームが
 出場。
・成績は07/08シーズン(07前期+08後期)トータルの勝ち点・得失点差等
 により確定。(上表)
・前期及び後期優勝による出場権獲得はなし。
 (但し上位4チームに入る場合多し)

〇リベルタドーレス2009への道!
例年ではスダメリカーナと同様に後期終了時点で確定していましたが、2009年大会は前々年の前期リーグ(=その年の後半)の勝者が出場権を獲得する現状を是正するため選考方法が変更されています。
(効果が出るのは2010年大会から)

・08前期終了時に確定。
・アルゼンチンからは最少5、最大6チームが出場。
・07前期勝者のラヌースは出場が確定。
・残りは08後期勝者と08前期勝者及び優勝チームを除いた成績上位
 2チームが出場。
・成績は3期(07前期+08後期+08前期)トータルにおける1試合当たり
 平均獲得勝ち点(総勝ち点/総試合数)により確定。
・成績2位のチームは予備選から出場。
・ディフェンディング・チャンピオン枠があり、今年の勝者がアルゼンチン
 のチームだった場合は、そのチームも出場。
・その場合、成績1位のチームも予備選から出場。
・1つのチームが複数のタイトルを獲得した場合、成績3位以下も出場権
 獲得。
・その場合、予備選に回る順位も繰り下げ。

2010年大会には09後期勝者と09前期勝者及び成績上位3チームが出場することになると思いますが、リーグの1年は引き続き年またぎで、降格・昇格もそれに合わせて決定されるため、出場権獲得の順位決めでは「1試合当たり平均獲得勝ち点」方式が踏襲されるものと思われます。